GOURMET

まるで苺の宝石箱、クリスマスを彩る「シュプリーズ・ド・ノエル」。

男もすなる「おもたせ考」

 Surprise de Noël。フランス語でノエルはクリスマス。よって「クリスマスのサプライズ」。なるほどクリスマスのケーキに違いないが、「子供がクリスマスの朝にプレゼントを見つけた時のようなワクワク感や、大切な人と過ごす聖夜の特別な時間をイメージして名付けました」と、ホテル製品事業部のご担当。

 制作責任者であるシェフパティシエの岡井 基浩おかい もとひろさんは、「クリスマスの贅沢な苺のタルトです。普通はクリスマスケーキにこれだけの苺はのせないですね」と、大きな苺を指していたずらっ子のように微笑む。

 白いシュガーパウダーをまとい、ぎっしりと2段に積まれた赤い苺が、圧倒的な存在感を放ち目に突き刺さる。半分にカットした苺はその数なんと約32個、つまり16個くらいになる。

 ショートケーキでは表現することの出来ない、直径17センチのロイヤル伝統のタルト生地に所狭しと重ねてのせられた苺。目のあたりにしてまず浮かんだ疑問は、「どのようにして、切り分けるのか」だった。

 岡井シェフが丁寧に教えてくれた。リボンの飾りや雪の結晶型クッキーのトッピングとセルフィーユ(ハーブ)のトッピングを外し、上段の苺を一つずつ取り除いていく。そしてタルト本体をカッティングボード上で切り分ける。だいたい6〜8ピースが目安だ。それぞれをケーキ皿に取り分け、苺などの飾りを丁寧にのせ直す。

 アーモンドを砕いて粉末にしたアーモンドプードルを効果的に使ったタルトは、しっとり感が持ち味だ。噛んだときの「サクッ」に加味される絶妙な粘り気に「さすがだなあ」と声が出る。タルトにはバニラ風味のカスタードとオリジナルシャンティクリームを合わせた口当たりなめらかなクリームがたっぷり。苺の甘みと酸味を引き立てる、絶妙なバランスに仕上げられている。

 岡井シェフによると「この苺のタルト、私が入社した時にはすでにありました。40年ぐらい前の昔のことです(笑)」とのことで、当時、製菓シェフだったトロワ市(シャンパーニュ地方)出身の仏人パティシエのルセット(レシピ)が今もそのまま受け継がれている。

 クリスマス仕様の雪の結晶をかたどったチョコレートコーティングのクッキー。クリスマスプレゼントを象徴する大きなリボン、さらに愛らしい熊をモチーフにした「ジャンティ・ビズ」はお腹の中にサクサク食感のルビーチョコレートが入っていて、加えて丸いオーナメントには四角い2種類のボンボンショコラが忍んでいる。

 まったく手抜かりのないクリスマス特別仕様。ノエルの時期、家族の待つマイホームに持って帰るときめき感も格別だ。

取材・文/江 弘毅

グルメブティック メリッサの「シュプリーズ・ド・ノエル」

¥6,500(サイズ:直径 約17cm)

ご予約制(限定50台)※お渡し日の7日前までに要予約

販売期間:2026/10/25(日)~12/18(金)

お渡し期間:2026/12/20(日)~12/25(金)

江 弘毅(こう・ひろき)

編集者・神戸松蔭大学教授。街の食文化を独自の視点で捉える考察に定評があり、新聞や雑誌、WEBなどの連載多数。著書に『いっとかなあかん店 大阪』『神戸と洋食』『問い直しファッション考』など。

リーガロイヤルホテル大阪

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グルメブティック メリッサ

大阪市北区中之島5-3-68 1階

TEL 06-6448-2412(直通)

10:00~19:00 年中無休

※料金は税金を含みます。

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