J.C.コルディエ氏直伝の伝統レシピを復刻し、登場。どれも違ってどれも秀逸、比べようのない絶品ぞろい。
※当記事は冊子『The ROYAL』2021年夏号でご紹介した内容です。商品やサービスの内容・料金は変更になっている場合があります。
男もすなる「おもたせ考」
プティフール・セック
約19×14.5㎝の長方形の白い缶。カパッとふたを開けてシーリングスタンプ風の封印を外して紙を開く。瞬間に、えも言われぬ香ばしい匂い。ここからプレミアムな幸福感に包まれる。
クッキーの詰め合わせ「プティフール・セック」は、J.C.コルディエ氏直伝のレシピによるもの。彼は’70~’00年代にリーガロイヤルホテルで活躍していたフランス人シェフパティシエである。名作ばかりの10種は、伝統的なフランスの甘いクッキーであるガレット・ナンテから、酒のつまみにもぴったりなチーズバトンまで種類が違い、形状、素材、食感まで、きっちり主張してくる。
一つひとつどのようにして作られるのだろうか、と聞くと、たとえば右上のシガレットは伸ばした生地をオーブンで焼き、焼き上げる寸前の熱い状態のまま棒状の型に巻き付け完成させる。というように、小さな焼き菓子へのこだわりと工夫は迫力満点。
私の思う「最高」という表現にふさわしい10種のクッキーは、全て手作りのため、一日の生産数はわずか数箱。一つずつのおいしさを説明したくなる絶品の数々だ。洋菓子店やレストランのクッキーの詰め合わせが数ある中、まさしくこれは“鉄板のおもたせ”と言えるだろう。
今回のおもたせ
グルメブティック メリッサの「プティフール・セック」
¥5,400
グルメブティック メリッサ リーガロイヤルホテル(大阪) 1階
10:00 〜18:00 TEL 06-6448-2412(直通) 年中無休
(取材・文/江 弘毅)